青島から戻って
昨夜、青島から戻りました。
今回の青島経験は、2年程前になるのか、広州・上海・杭州を回った時とは全くと言って良い程異なるものとなった。22か23歳の頃、階段教室で聞いていた市場経済と労働観、中国への思想的接近を試みていた今村仁司氏を思い起こしていた。
環境が新鮮である故にしても、野性味溢れる人間群、縫うように走るバイクにリヤカー。一切の臆面もなく語り合い渡り合う人民。直観的に「生活と生命」を感じてやまなかった。ついつい、東京の「今」は何なのか、考えてしまった。
青島空港から車で約3時間、金属のショットブラストを生産している工場を見た。社長室にはモニターがあり、現場が映し出されていた。
翌日、ワイヤーの生産工場を見た。熱処理炉の脇で女性が昼飯を口にしていた。私的個人の手に生産力の成果が集中し、労働は原理的に奴隷的である。そんな言葉が頭をよぎった。
今回、お二人の中国の方との出会い交流に恵まれ、人の奥深さとは何なのか、を改めて考える時間となった。
お二人が放つ「引き寄せるもの」が今でも自分の中に息づき、また会いに行きたいと思って止みません。
コメント