新たな気づきが重なって、正体を掴む
新城駅に少し早く着いて、腰かけていた。
目の前に老婆がいて、体を丸めながら座っていたのだが、たまに目が合った。
その表情は、なんとなく、苦しそうな表情だった。
上りも下りも列車の出入りがあったけど、改札を通ることはなかった様に思う。
「寂しそうだな」そんなことを思っていたら、いつの間にかに老婆はいなくなっていた。
パイプ工場見学会。
一緒に歩く度に、新たな“気づき”がある。見ていた様で、質感が違っていたのだ。
豊橋駅前で五人一緒に酒を飲んだ。
顔を見ながら語らうことの大きさ。そんな話題は体を温めてくれた。
若手が焼酎のお湯割りは初めてだ、と言って口にしていた。
コップに目を落とす彼の表情には味があった。
店を出て歩きながら、ふと老婆の姿を思い返していた。
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