希望
まだ旧事務所にいた頃、店の看板が掲げられ、オープンする様子を、5Fの窓から眺めておりました。
店の名は“希望”。ストレートな名前だと思いました。
昔、三鷹の北野に住んでいたのは28歳の頃。吉祥寺の駅前に、レバや子袋を生で串に刺して出してくれる店がありました。夕方5時には一杯になる店でした。僕はたまらなく好きでした。あれから10年、その味を再現してくれる店は無く、ずっと心のどこかで再会を期しておりました。
希望に入って初めて口にしたもの。
10年前にタイムスリップした瞬間でした。タレでも塩でも、レバ・ハツ・子袋・タンなどを生で出してくれます。
カウンターの隅で呑む酒は決して寂しい酒ではなく、人の顔が浮かび、姿が浮かび、昼間伝えることが出来なかった感情の起伏を被せては静かに笑い、また次に移っていく。
希望が今日、開店2周年を迎えた。テクノス・ジャパンも今月7日で丸4年、5期目がスタートした。この2年間、この希望で、幾多の人間と酒を呑み、温度の高い人間とその感激を心にしてきたのか。
それらの時間は、荒さんの心意気・酒席の心得があってこそ生まれた場であった。
荒さんは言う。高いお金を出せばどんな旨い料理でも食べることが出来る。でも、それじゃ意味がない。もてなす側の心意気です、と。
常連客の言葉。「煙に巻かれ、煙に学ぶ。」なんとも風情があるものだ。
利害や仕事から離れ、一期一会に“希望”を胸に集い合った語らいの中から、僕はこの2年間、どれだけの情熱と収穫を得たのか。
希望の2周年は、特別な一杯となりました。
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