台風一過

浮間から田町へ出て、神田へ寄って戻ってきた。

昨夜、足止めを食らって疲れているのか、連休前で気が抜けているのか、なんとなく街並みに元気が無い様に思えた。

浮間銀座。この通りにこんな名称があったとは、初めて知った。

ずっと先まで透明度抜群のスカイブルーが続いている。

パイプは工場の一角に根を下ろし、開封の時を待っている様であった。

ベローズ用の素管。この数カ月、狙っていた仕事だった。

ハイドロの機械には既に金型がセットされ、打たれるまでの一時の静寂であった。