なかなかどっこい大阪にも奥がある(2)
とが・みきた駅から堺駅へ移動した。
時間も少なくなってきたので、迷わず駅前でタクシーへ乗った。
やっぱりこの地でもドライバーは知らなかった。
「1軒心当たりがあるので、とにかく行ってみます。」
何度も何度も路地を入り直し、やり直していたその時、シャッターの隙間から薄肉のパイプらしき表面が見えた。
「賃加工なんです。」社長はそう言って、僕を現場の中へ促してくれた。
切断してネジ切りして拡管が出来る。これだけでも凄い武器ではないか。
シャッターの奥で展開される具体的な加工力を見て、正直なところ、なんの新鮮さも無かった。けれども、現場と言う具体性から見た世の中への眼差し。この視座を失って、ついつい経営の可能性について堂々巡りになりがちだ。
嘗ての量ではない。けれども大阪で、0.3のパイプは材料としてまだ生きている。
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