人肌の温もり
平林社長の後を追う様に事務所を出たら、結構本降りで肌寒かった。
歩道橋ですれ違ったカップルが、がっしりと手を繋いでいる。なぜだか目に留まって、凝視して追い掛けてしまった。
「先輩、最近ステンレスの肌ばかりで、女性と手なんて繋いだことないですよ。」
笑ったつもりが、つもりではなくなっていた。
朝一番でキズのチェック。0.5tのパイプ表面を何度も何度も触っていた。
アメリカから到着したSUS321のコイル。昼前にエッジを触りながら商談。
誰かが言っていたけど、ステンレスの質感は無機的だと思う。
平林先輩を囲んで、よくしゃべってよく飲んだ。気が付いたら、11時pm。
今宵は男同士、握手して分かれた。
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